総天然色レインボーブリッジ
2009/07/20 14:46:55| 研究所員の雑記帳 | 鈴木 一也
日曜日の夕方、東京の東の空に虹が架かる。
とても大きな虹で、さらにその上に薄い虹もかかっていた。
この二重の虹は蜺(げい)と言って、メスの虹だそうだ。
昔中国では、虹を虹蜺(こうげい)一対で天に現れる雌雄の龍と考えたのだった。
同じように鳳凰や、麒麟も、雌雄一対の神獣の名前だ。
蜺は訓読みでヒグラシと読むのだけど、こうした夏の夕暮れにかかる虹と
ヒグラシの声とを重ねて、あの物寂しい声が、消え入りそうな虹が立てているものだと感じたのだろうか?
(・・・・そういえば、まだ蝉の声を聞いていないぞ!?)
さて、そのとき東京中の人々が、東の空を見上げ、携帯電話を掲げていた。
きっとみんなが一斉に立ちのぼる不思議なモノに感動したときの“気モチ”を目当てに
たくさんのツキビトたちが、群れ騒いでいたことだろう。